11月に幼稚園で個人面談がありました。
9月に入園。9月後半に全員参加の保護者会、11月に各家庭ごとの面談という流れ。9月の保護者会の様子はこちら。
面談日程のセット
事前に日程と時間の候補が出されるので、希望の時間を伝えます。基本は1日の中で全員の面談を行うのでこの日は幼稚園はお休み。
各家庭持ち時間は30分。時間より早めに到着したらドアをノックすると「前の方は終わったのでどうぞ」または「あと◯分待っていてください」と告げられるそうです。
我が家はもしかしたら夫婦で参加するかも?と、一番遅い17:30を選びました。教室内に時間と順番が掲示されていたのですが、2組だけ別日の夕方にセットされていたので都合が合わなかったのかもしれませんね。
また、子どもは参加不可とのことで、息子は夫に見てもらい私だけ参加しました。しっかり話し合いをするのに子どもが一緒に過ごすと話せないというのもあるかもしれませんし、日本人のモンテッソーリの先生から「お子さんの話をする際にお子さんの前では話せません」と聞いたこともあるので、それも影響しているのかもしれません。モンテッソーリ教育では「子どもも大人と同じ一人の人間、尊敬する対象」なので、「子どもだからまだわからない、いずれ忘れるから子どもの前で話しても平気」などという考えはないのでしょう。
面談の内容
普段どう過ごしているのかを話されるのかと思っていたら、前半?いやほとんど?「ここを気をつけてください/直してください」という内容でびっくりでした。。。(汗)後半には子育てにも通づるアドバイスもいただきました。
以下ざっくりと記載します。
・決められた場所以外も走っている(教室内では走らないルールだが、特別に床にテープを貼った円内だけは走っていいルールにしている)。ルールを守っていない。他の子にぶつかると危ないし、本人もよく転んでいる
・他の子のおしゃぶりをしようとして先生に「あなたのではないわよ」と言われている
・投げるのが止められない。公園だけでなく、お昼ご飯やお仕事の教具も投げる。彼にとってはゲーム(面白がってしている)
・リミットをテストしている(どこまでしたら先生が怒るか、どこまで許されるかをテストしている)
・賢い
・靴下を脱ぐ時に先生の手を借りる(できるのに手伝わせようとしてくる)
・A先生が厳しく言うと優しいB先生のもとへ行く(わかっている)
・教具を落として先生に気づいてもらおうとキョロキョロする(これもゲーム、リミットのテストに近い話。わざと落として気を引いている)
・フランス語を理解している。誰が英語話者で誰がフランス語話者かもわかっている(先生は1人はフランス語、2人は英語で話します。生徒の中にもフランス語は話さず英語スピーカーの子もいます)
・間違いなく今は言語の敏感期。猛烈に吸収して発語もしている
→とある日、先生が息子に「Did you finish the pee, Ken?」と聞いたら息子はそっくりそのまま「Did you finish the pee, Ken?」と真似をしたらしく、これには先生も笑ったそう(最後の自分の名前まで真似したから)。意味がわかってリピートする時もあれば、わからなくてリピートすることも。ただそれも言語習得の一歩
・外遊びの際に遊具に登らないように言っても登ろうとする
・体幹が弱く、おしっこの感覚がまだわからないのもそれからきていると思う。なのでまだ半年はオムツは外れないと思う。ペダルなしの自転車で体を鍛えると良い。そうすることでもっと細かいお仕事も上手にできるようになる
・手づかみ食べをしなくなった。スプーンを使っている。たまに手で食べ物をスプーンに乗せて、それを食べている
・オレンジを最初は上手にむけなかったけど、今は上手にむいてクラスメートに配って歩いている
・このお仕事をよくしている(と言っていくつか紹介された)
→この時は「コインを貯金箱に入れる」「CDをケースから出し入れ」「割り箸の先に糸と磁石がついた釣り竿で、磁石がついた魚のイラストを釣る」「マカロニのような細いものを割り箸のような細い棒にさす」お仕事を好んでしていると聞きました。教具はバカンス明けで入れ替わります
→動物の写真を見て、同じ動物のフィギュアをあわせて置くお仕事も始めているそう
・CDをケースから出し入れするのが好き。他の子はケースからCDを出し入れしておしまいだけど、息子だけはCDを教室奥にあるCDプレーヤーまで持っていてセットしている。二つの関係性がわかっているのは息子だけ。賢い。彼は音楽が好き
・親がしてほしくないことを子どもがやりたがった際には「わかった。しようか?しよう!今日じゃなく明日以降ね!」とニコッとして言う
→しないとは言っていないから否定にも噓にもならない(翌日すれば、ですが)。これはいい案。
・投げるのをやめさせるためには、例えばはさみを使いたがった時に「じゃあ投げるのをやめてみようか?ほら、落としたこれを拾おう。そうすればこの後(今という意味ではなく今後の意味で)はさみが使えるかもね!と使いたいものを逆手に取る
・ホワイトボードを消すのが好き。消したくて書いていたりもする
・食器を下げたり洗濯機に汚れ物を入れるのが好き
→家では幼稚園と同じ教具を用意する必要はなく、「服を自分で着る」「靴下を自分で履く」「食器を下げて食洗機に入れる」「洗濯の手伝い」などをさせてあげてくださいとのこと
・幼稚園でできていないこと(ルールを守ること)は、家で日本語でも説明してください
私が「家でよくAちゃん、Jくん、Mちゃんの名前を言ってる」というと、その3人とはよく同じ席に座ってお仕事をしている。3人と仲がいいんだけど、Aとはね…と先生が語った話
↓
・Aとの関係はfragile。Aはルールを守りたい子、◯◯(息子)はルールを守りたくない子(テストしたり)。◯◯がルールを破っているとAが注意している。仲はいいけど対極の二人なので教師からすると少しヒヤヒヤ(とまでは言われていないけど)
→子どもの性格の違いは0歳から出ているとは思いますが、ルール遵守に関して1歳後半〜2歳ちょっとの子どもでもこんなにも違いが出るものかと驚きました。あとはもしここの幼稚園でなかったとしても、子どもたちの性格をここまで観察して対応してくれたのか、それともモンテッソーリゆえなのか(モンテッソーリの先生は保育でも指導でもなく「観察」するので)、どうかはわかりませんが聞いていてとても興味深かったです。
→先生曰く、息子は全部をわかっている、それでも「走りたい」「ルールを破りたい=テストして先生の反応を見たい」「I am the King!=あるものがルールではなく僕がルールだ!」という感じだそうです。。幼稚園以外では初めはもじもじすることが多く、慣れたら遊び出す、人と関わり出す子なので幼稚園でこんな風だとは驚きました。聞かなければわからなかった話。私には子どもは一人しかいませんし他の子もそんなには見てきていないので比較はできませんが、我が子ながら「すごく賢い」と思うことは多いです。先生をテストしているとかわかった上で反してしているとか、色々と納得でした。。逆に言葉で伝えて納得すればちゃんとやめる子なので、今回聞いたお話を真摯に受け止めて家で日本語で伝え、ルール外のことはやめさせるように導いて行きます。
・大きいブロックの紐通しがまだ安定しない。これができるようになるとブロックをどんどん小さいものに変えていく。いずれは針に紐が通せるように。
(幼稚園時代に針に紐通しまでするのかは不明です。いずれ生きていく上でできるように、と本では読んだことがあります)
面談は本来は1人20-30分なんですけど、私がその日最後だったのと最初の「投げることをやめさせる」話が長くてまず時間が伸び、私が外国人だからかすごく丁寧に説明してくださって結局1時間もかけてくださいました。先生たちにもお子さんがいらっしゃるので申し訳なかったけど「全然気にしないで!!」とのことで、たくさんお話が聞けて育児のヒントもいただけてありがたかったです。
今回のお話を受けて投げることが改善したかとか、何か気になることがあれば1月あたりにまたミーティングを持ちましょうか?との提案もいただきました。これすごく重要だしありがたい。仕事だけでなく育児・教育に関してもPDCAって大事だなとハッとさせられた面談でした。
長時間になり、メモを取ろうとメモ帳は持っては行ったけどずっと会話をして盛り上がっていたのでいちいちメモを取るタイミングもなく。忘れた部分もあったかなぁ、、。
ポチッとしていただけると励みになります。