日本に住んで「日本は安全だな〜」と再認識しています。
もちろん日本にも物騒なことはありますけどね。でもスリに気を遣わず出歩けるとか、やっぱり次元が違うんです。日本に戻って「バッグを平気で後ろにかけたり電車でスマホを使ったり」することが安全・平気なことにむしろ恐怖を覚えています。世界から見たら平和ボケすぎる。。?
家の中でも安心できないインターフォン
パリでは正しい訪問だけでなく、
・宅配業者を装って住んでいる人を確認、または不在を確認する
・カレンダーの販売(郵便局、消防署など)
などでインターフォンが鳴ることがあります。
前者はもちろん危険な話。
フランス語がわかれば撃退できますが、わからないまま「Amazon〜」などと言われると開けてしまう場合もあるかもしれません。
その日に何か届く予定があるのか?
配送業者に間違いはないのか?(Chronopost、Amazonなど)
配送日時が事前にSMSで来たりもすると思います。もちろん時間がずれることはありますが予定にない場合は絶対開けないこと。
ちなみにインターフォンをならさずに不在だったとして荷物を持ち帰る/近隣の置き配的なお店(パン屋さんなど)に勝手に置いて「あとはよろしく〜自分で取りに行ってね」という適当配達員もいるんですよね。フランスでは驚くことだらけです。
<私の体験談>
・別の住人宛の用件なのにその人がインターフォンに出ないので片っ端から鳴らし誰か対応するまで続けた人(私が管理人さんに「こんなことがあって〜」と相談して発覚)
・オートロックなのにアパルトマン外ではなく部屋(玄関)のインターフォンが鳴る。玄関ドアにチェーンがあるのでチェーンをかけてドアを開けたら、結局同じマンションの人が「自動車が壊れたからこういうのを持っていないかな?」という相談だった
いきなり部屋(玄関)のピンポンが鳴ると怖いですよね。。私は管理人のマダム、お隣さんなど同じアパルトマンのフランス人と親しくしていたので、こういう困った時・不安だった時は周りの方に共有・相談をしていました。
同じアパルトマンに味方がいると心強いですよ。
我が家の住んでいたアパルトマンは新しめだったので
・カメラ付きインターフォンあり
・エレベータは暗証番号を押さないと動かない
・部屋の玄関扉に覗き穴あり(無い家もあるそう)
さらに管理人さんが話しやすい素敵なマダムだったのですごく良い家でした。
(ちなみにこの家、入口は階段だけどスロープもあり=ベビーカーをそのまま押せる、エレベーターは2基、ダストシューターもあって便利だった!超オススメで退去するときに誰か日本人に勧めたかった。住人も工事関係者もみんな我が家へ上がるときは靴を脱いでくれたし・・《お願いしても室内に入るときに靴を脱がない人は多いらしい》当たり前だけど良いところは住人の質も良いのだなと感じた)
街中ではスリに警戒を
日本人のほとんどが狙われるといっても過言ではないのがスリ。
スリが少ないと思われるエリアもありますが、観光客や人通りが多いオペラなど特定のエリア・電車・駅などでは特にスリが多いです。
しかもそれを生業としていて見つかったり詰め寄られても彼らは平気なんです。衝撃ですよ。以下の記事に動画が載っています。
パリに限らずフランス中が危ない。
ディジョンへ行った際、電車に乗る際に中学生くらいの3人組がベビーカーの私に笑顔で「お先にどうぞ」と譲ってくれたので親切だなと思ったらスリ。私は手ぶらだったけど私の次に乗った夫が狙われて『誰かの手があるけど誰のだ?ん?変な位置にきた、なんだこれ、、あ、スリだ!』と気づき手を振りほどき間一髪で助かったことも。電車は発車しているので奴らも乗っている。しかも車両を移動するでもなくすぐそばにいる!私は目を見てピックポケット!!!と言い放ったけど全く動じない彼ら。もうびっくりですよ。周りのフランス人にも聞こえているはずだけど何の反応もない。日常茶飯事すぎるんですかね。無関心。
ルーアンに行った際は歩道にうつぶせに倒れている人がいて、怖かったので素通りしたらうしろから追いかけてきた、なんてことも。これも「お金をくれ」関連だったのではと。怖すぎるんですよ、フランス。
アジア人は狙われます、日本人は特に。しかも日本人は明らかに日本人とわかる方が多い(服装、ブランドバッグ使用など)。なので私は極力日本人に見えないようにジーンズ+トレーナーのダッサイ格好にボディバッグ(体に密着して胸の前でキープできる)に最低限のクレカ・現金・スマホを持ち歩いていました。
小さなボディバッグにしてから安心感が桁違い!特に子連れの方は子どもに注意がいくと速攻すられるので体に密着するボディバッグはダサくても超オススメ!!
本当にホームレス?
ホームレス、物乞いが多いパリ。でもホームレスに見えてスマホを使っている人いませんか・・?
もちろん住む場所もない・必要最低限の荷物しかない人もいると思いますが、自宅から毎日通ってきて一日中座っている人もいます。働かないのかな・・?しかもお金を渡すフランス人が多くてびっくり。
お金をもらうために座っている人もいれば住人を見張っている人もいるそうです。空き巣のために。
この人たちが空き巣をするわけではなく、空き巣から携帯を渡され「どの住人がどの部屋に住んでいるかを把握し、バカンス等で留守にしたのがわかると空き巣に連絡し謝礼をもらう」というルートがあるそうです。恐怖!!
なので帰宅したらすぐに電気をつけない(防犯上、日本でも同じことが言われますよね)、バカンスに行く際はシャッターを閉める、SNSに「今日から旅行♪」などと投稿しないなどの対策が必要。SNSは日本語がわからないから大丈夫でしょ、と思ってもどこからつながるかわかりませんしね。実際インスタであれば写真だけで色々推測できてしまいますし。(住んでいる家・部屋、今は留守だ、など)
ちなみに我が家は「玄関横にATM」というアパルトマンに住んでいた際、物乞いが毎日来て我が家の前に座っていました。日々男女が代わる代わる来ていてあとから夫婦だと知りました。男性は物静かな感じだし私がアパルトマンに入るのに手こずっていると助けてくれたりしましたが、女性は私と息子(ベビーカー)をじっと見たり、ある日は「金をくれ!」とばかりにベビーカーをつかまれて怖かったことがありました。通りかかったフランス人が助けてくれた。。
日本ではないことですよね・・
でもこれがパリの日常。広いパリの中、きらびやかなパリなんてオペラのデパートの中くらいです。
お出かけ時の注意
上記にも書きましたが旅行等で不在にするときにSNSにリアルタイムで書かない、全部屋シャッターを閉めるのは当然のこと、
お部屋の玄関は「閉まると外から開かないからパン屋さんへ行くちょっとくらいなら鍵をかけなくていいよね」というのも危険。空き巣に開けられない鍵はないとも聞きました。
日本人の方で家に置いておいたあるものがごっそり取られたという話を聞いたことがあります。家に何部屋もある中で玄関からまっすぐその部屋へ行ってそれだけ持っていかれたとか。知っているということですよね、もののありかと不在にしていることが。
ギャルドリーではベビーカーの盗難があったことも。どこも暗証番号がないと建物には入れないけれど、入る人についていけば正直入れてしまう。だけどベビーカーがまさか、ですよ。。。
パリ在住/駐在/留学中と聞くととかく華やかさをうらやましがられたりします。もちろん歴史的建造物の中で暮らせたり美味しいもの・美しいものが溢れていたりもしますが、気を抜いて生きられないのが海外だなと実感しました。パリに慣れたからといって油断大敵なのです。
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