パリ19区の子ども向け室内施設「LA CITÉ DES ENFANTS」へ行ってきました。
中はテーマごとに区切られているのですが、2-7歳向け施設は全体として「自分自身を発見し、方法を知り、経験をし、みんな一緒に」がテーマらしい。それぞれが「自分の発見」だったり「空間認知能力」につながるものだったり、知的好奇心から自ら実験を行い自分でそれ(が何か・どんなものか)を知ることだったり…ただ子どもが楽しく遊んでいるように見えて意味のあるもの・行動に繋がっているのです。すごい!!
場所
La Villette内にあるCité des sciences et de l'industrie(シテ科学産業博物館)に入っています。以下画像右上の緑の中です。パリ左岸からはかなり遠くて、、、色々乗り継いで1時間半かかりました。あと電車でここへ近づくにつれてかなり治安の悪そうな雰囲気に。正直ちょっと怖かったです。
事前にチケットを購入する
LA CITÉ DES ENFANTSは完全予約制。日・曜日によって1日4〜5回の中から選べ、1回あたりの制限時間は1時間30分です。事前に予約してチケットを印刷またはメールで届くバーコードをスマホで提示して入場します(スマホ提示だと購入時にもしかしたら手数料2ユーロが取られるかもしれません)。チケット購入方法は記事最後をご覧ください。
↓時間の一例です
入場
シテ科学産業博物館の正面。セキュリティチェックをして入ります。
ホール左にある「cité des enfants」の「entrée」から入って時間まで待ちますが、入らなくても大丈夫でした。
上記から入った先はこのように区切られていて、写真中央のオレンジ色の入口が先頭でここから部屋に入っていきます。
急いで入る必要がなければこの列が途切れたときに右の部屋へ入っていけばOK。入る際にチケットのバーコードチェックがあります。
遊ぶ!
中はこのように5つのテーマ別エリアに分かれています。
★入ってすぐは五感の部屋(かな?)。鳥の鳴き声が聞こえるパイプのようなもの、鏡の部屋、
ちょっとしたゲームや
大きさを知るものがありました。ここでは子どもたちは大きさの違う自転車にまたがって楽しそうでした。左奥に見える「200」という数字が書いてあるものは立つだけで身長が測れるというもの。
★続いて認知能力を刺激し、豊かにする部屋。空間の探索等は体・言葉・時間コントロールの観点から知的発達に寄与するらしいです。(HPを翻訳したのでなんとなくの理解だけど…)
木で作られた大きなものがあり、スタートは低い位置にあってそこにボールを乗せ、自分で木を操作してボールをどんどん上にあげ、最後は様々なパーツを転がって落ちてくるというもの。大人が見ても面白いと思うし、小さな子どもにとってはもっと興味深いだろうな。
物によっては対象(推奨?)年齢とどんなものかが書かれています。
左二つは穴からボールを入れると中の仕切りに当たって、四つの出口どこから出てくるかわからないというもの。右二つ(囲まれているもの)は上記写真の説明にあるもので、ボールを上に置くとどんどん転がって落ちてくるんだけど、途中から板の向き(角度)が変わって反対に転がって落ちていくというもの。
息子はこの左(どこの出口から出てくるかわからないもの)が一番お気に入りだったみたいで、施設全体あちこちを回っても結局ここに戻って遊んでいました。仕組み系が大好き。
大きな迷路もありました。これは実物の模型。左下のDEBUTから入ってトンネルをくぐって進みます。
これは自分が動いて隠された生き物を見つけるというもの。
けっこう広めに配置されたパネルを、見る位置によって「猫」だと発見したりします。
筒のようなものでパイプを移動して遊ぶものや
少し動く(不安定)な足場を歩いて遊ぶもの。
★実験をして特性を発見する部屋。
まずは水。水を入れて風車を回してみたり
上を押すと水が遠くまで飛ぶ仕組みや、自分でバケツに水をくんで隣に流し入れて水の流れを知るものなど。
空気。空気は目に見えないのでボールを使って空気の流れ=存在を知ったり。入口にボールを入れると押し出されてパイプを通っていき、出口から出てきます。息子は出口から入れようとして空気が出てくるところへは入らないことを学んでいました。
奥の傘がたくさんあるところは雨の疑似体験。
雨が降る音がして傘をさすおかげで濡れないということを知ります。
これが美しかった!
光と陰。光が出ているブースが4箇所あり、例えば写真右は形の違いのみを知るもの、左は色が異なるブロックを用いて色や物の透けを学べるもの。他にはマトリョーシカのようなものが並んでいて真横に並べればそれぞれが映るけれど縦にすると1つしか見えなくなるという具合に、子どもの知的好奇心を掻き立てる工夫がたくさんありました。
陰で言えば影絵遊びっぽいものもあるんですけど、この周りにはいくつかハンドルが付いていて回すことによって中央の円柱が回って影絵が動いたり、上にぶら下がっている人形が動いてサーカスのようになったりと参加型のもの。みんなが協力することでひとつの劇が出来上がるということですね。
ここの奥には働くスペースもあり、ヘルメットをかぶり作業ベストを着て「一輪車にブロックを乗せて運ぶ庭仕事」の疑似体験や
もっと本格的な工事現場の疑似体験ゾーンも。ここは4-7歳向けだそう。
ここでは他の子どもを観察したり真似たり、時には反対しながら自分の個人的・社会的アイデンティティを構築していく場所とのこと。この年齢の子どもにとってこれは成長する上で必要不可欠なことらしいです(HPより)。
以上が詳しい施設内の情報です。頻繁に行く内容ではないかと思いますが、少し間をあけて時々行くことで子ども自身が新たな発見をしたり、遊び方に成長が見られたりするのでは?と思いました。
ブティック
シテ科学産業博物館の入口付近にショップがあります。
2歳児向けだとあんまりこれはというものはありませんでしたが、宇宙、ロボット、実験、組み立てなど知的好奇心をくすぐるものが多く揃っていました。息子の大好物!
これから寒い日が続いて行く場所に困ることもありますし、こんな場所で親子ともに知的好奇心を満たされるのもオススメです!
チケットの購入方法
①子どもの年齢から参加したいものを選び、HP右の黒いバナーから進みます。
2-7歳→「CITÉ DES ENFANTS 2-7 ANS」
5-12歳→「CITÉ DES ENFANTS 5-12 ANS」
「2-7歳向け」「5-12歳向け」それぞれの内容は簡潔ですがこちらをご覧ください。
②我が家は2-7歳向けに参加したので①の「CITÉ DES ENFANTS 2-7 ANS」のバナーから進み、以下ページの Achetez votre billet en ligne へ進みます。
③希望の日付、時間を選んで次へ進みます。右上の国旗マークから英語表記も選べます。
④プロモーションコード(割引)がなければ空欄のまま、購入するチケットの枚数を選びます。大人2人、2歳児1人であれば以下の通り。
※2歳以上が有料で、2-7歳児と一緒に参加する場合は2歳未満も入場可能(2歳未満は無料)、2-7歳児を伴わない2歳未満は入場不可だそうです。子どものみ、大人だけもNG。
以降、画面の指示に従って購入手続きを進めます。このチケットで「Argonaute submarine」も見られるようです。
Cité des sciences et de l'industrie(シテ科学産業博物館)
http://www.cite-sciences.fr/fr/accueil/
LA CITÉ DES ENFANTS
http://www.cite-sciences.fr/fr/au-programme/expos-permanentes/la-cite-des-enfants/
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