今読み返しても参考になる情報が盛りだくさんです。
毎日のルーティーン
助産師・Aさんに来ていただいて沐浴と私の心のケアをお願いする1ヶ月。
Aさんは自作のカルテを作成されていて、息子の身長・体重・息子と私の身体の状態を記録してアドバイスをくださったりしていました。実はAさんの予約が取れない時に一度だけBさんという方に来ていただいたのですが、Bさんは「カルテなし・沐浴もAさんほど丁寧ではない・息子への声かけもたいしてない」と全然違って。Aさんがやはりスーパー助産師さんなんだなと改めて思いました。
沐浴時の声かけ
Aさんは沐浴時にまず息子の服を脱がせ体を観察 (皮膚にトラブルがないか等) 。オムツ姿の息子をひざに乗せて顔を見て 「◯◯くん、お風呂ですよ♪」と声がけ。 Aさんは毎回ここからスタートします。 新生児でもちゃんと一人の人間として扱ってくれている感があって好感が持てました。これ、親もしたほうがいいですよね!
続いて沐浴へ。どういう順序でどう洗うかを丁寧に教えてくださいます。 夫はスマホで録画。 母親学級や病院で習ってはいたけど、プロは手際が良くて大変勉強になりました!そして簡単そうに進めていくけど実際私たち親がやってみるとまぁ〜難しい^^; Aさんはずっと息子に声かけをしながらで見ていて楽しかったです。
お着替えの後におっぱいを飲ませる時の抱え方、乳首のくわえさせ方の指導。入院中にあった指導はママたちがたくさんママがいる授乳室で 「くわえさせる前に乳輪からマッサージして柔らかくしておいて」とか、その程度。 入院中はおっぱいが出ない人も多く(私も) すぐミルクを作ってもらい飲ませていたので 「私のおっぱいでは足りない+ミルクが必要」 とばかり思い込んでいました。
なのにAさんの指導で飲ませてみるとあれよあれよと出る母乳!息子がゴクゴクいいながら飲んでいる!ちゃんと飲めると喉がこんなにゴクゴクいうものなのかと夫婦で驚きでした!!おっぱいを飲ませる前後の体重を比較すると計60gも飲めていました。 病院では15gとかだったのに。 ただただ感動!!!
妊娠中、実母には「乳首が長くないと母乳が飲めないから伸ばすマッサージをしておいたほうがいい」と言われていたのですが(半信半疑だったし伸びるのは嫌だからしなかったけどw)、Aさんによると乳首の長さは関係ないそうで(陥没等については聞いていないですが私は長くもなく普通)乳輪からかぶっとくわえさせるのがコツ。
飲ませ終わる際は無理に乳首を引き離すと痛いので、小指を赤ちゃんのお口と胸の間にそっと入れると空気がはいってすっと離れるという技も教えていただきました!
教えていただいた情報
毎日毎日疑問が湧いては質問・教えていただいて本当に勉強になりました!当時の情報ですが忘れていたこともたくさんあるので、経産婦さんでも参考になると思います (記憶があいまいで間違ってるところもあるかもですが…当時の記録を書き直しています)。私が使っていた商品も記載します。
★湿疹
母親のホルモンの影響で生後3か月くらいまでニキビのような湿疹ができる。治まると次は第二次性徴の時に思春期ニキビが。沐浴の際に泡でしっかり洗うこと。ひどくなってきたら朝もせっけんで洗ってガーゼでふき取りワセリンを顔に塗る。それとは別にかさぶたのような脂漏性湿疹がある。頭の骨のくぼみをおそれてせっけんできちんと洗わないとできたりする。日本人によく見られる。
*赤ちゃんの肌は朝湿疹ができても夜には治るからすごい。
★顔にはワセリン
せっけんで洗うと乾燥するのでワセリンで保湿する。唇に塗っても安心。
★体にはしっかりローション
ベビーオイルとローション、両方用意していましたが ローションの方がいいとのこと。肌が乾燥して皮膚と皮膚の間にホコリや排気ガスなど汚れが色々入り込むことでアレルギーを引き起こしたりする。これはプリントをもらって説明を受けました。たっぷり全身に塗ること!!
★お布団の硬さはアイロン台が理想
息子が寒そうなので赤ちゃん用のマットレスの上に柔らかい小さいお布団を重ねて敷いて寝かせていました。硬いのが良く、柔らかいのは良くないと聞いてすぐに取りました。あと防水シーツは汗をかくのでいらないとのこと。今はオムツの性能がいいのできちんとあてていれば漏れませんしね。 気になるならタオルを敷くのはOKとのこと。
★手はバンザイ、足はM字
これが赤ちゃんの理想の形。おててを布団に入れて寝かせても気づいたらバンザイをしていてかわいい…。
★股関節脱臼
向き癖や、その矯正のためにむりに横にすると足がM字にならず、向いている方と反対の足が立ち膝のようになる。股関節脱臼になる可能性があるので注意(だったかな?)。プリントをいただいたものの実家にあり見返せず…
★服から出ている手足が冷たい
「冷たい=寒い」ではないので服で隠さなくてOK。手足が出てバタバタできる方が脳の発達にいいので手が隠れるようなら袖をまくって出してあげる。
★ものすごいでべそ
今はでべそでも腹筋が発達してくるときれいにへこむとのこと。その後実際ちゃんと中に収まりました。気になる場合は軽く中に押し込んでOKとのこと。
★肌着の首元が空いて寒そう
「短肌着+服」を着せても胸元が寒そうでした。作りが赤ちゃんに合っていないそうで、赤ちゃんを肌着に合わせるのではなく肌着を赤ちゃんに合わせる。 紐を無視して(使わず)胸元上で肌着をあわせ、 背中からその部分までぐるっと伸び縮みするガーゼで結んであげるとよい。
★0ヵ月なのに4-5時間寝る
寝てくれるのはありがたいけど、授乳間隔が空き過ぎかなと心配したら 「ママが休めるでしょ?OK、OK!」と。何もわからない育児だったので安心した!
★うつ熱
赤ちゃんは自分で体温調節ができないので、 暑くても汗でうまく熱を逃がせずうちにこもって熱となる場合がある。薄着にさせたり少し涼しくしてあげれば大丈夫。実はこの話を聞く前に何回かやってしまっていました…。寒かったので暖房の効いている部屋で寝かせていた38度超え!でもなぜか私は「これは本当の熱ではない」とピンときたので涼しい部屋へ移して服の前をあけて冷ましたら無事に熱が下がりました。
★病院へいく基準
※これはあくまで参考に。ご自分で判断をお願いします。
37.6度以上の熱が出た場合。ただし夜中に37.6度になったからと慌てて病院へ行く必要はない。翌日まで様子を見て大丈夫そうなら翌日病院が空いている時間でOK。ただし38度を超えたならすぐ夜間救急病院へ行くように。子どもが小さいうちは(この時0ヵ月) ちょっとした鼻水くらいなら病院へ行かなくて大丈夫。下手に病院へ行くともっと重い風邪などをもらってくる可能性あり。ただ、鼻がつまっておっぱいが飲めない場合は病院へ行って取ってもらうこと。
★おっぱいでむせる、乳首を途中で離す
前回記事で書いた「母乳が出すぎることによる窒息未遂」の件も相談。
おっぱいが勢いよくでていて飲みにくい場合、飲ませる前に少し絞って母乳の出を落ち着かせてから飲ませる。もし赤ちゃんがむせたら背中をトントンして咳をさせて落ち着けば大丈夫。
私の場合はおっぱいを息子が飲み始めて刺激されると噴水のようにピューピュー飛び出るほどの出の良さでした。本当に噴水状態でした…。
おっぱいで赤ちゃんがむせることについては「大丈夫、大丈夫。よくあることよ。 おっぱいでむせて息が止まることはないから、大丈夫!」と。とにかく安心しました…。数日は出すぎる右胸が怖くてあまり飲ませずにいましたが、 それでは右胸が詰まるのでバランスよく飲ませましょうと言われました。
★抱きやすい胸の方が母乳がよく出る
その通りでした!
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私の心配ごとに、なんでも「大丈夫よ、OK!」と100%私の味方になってくれた助産師のAさん。もしかしたら本当はそうじゃない方がよくても「少しくらいいいのよ。ママが楽でしょ」と。
日本には「母親はこうあるべき」「我慢すべき」「それが美徳」のような考え方がいまだにある一方、母親に寄り添った考え方を持ちアドバイスをくださる本当に素敵な方に出会えました。Aさんに出会えなければ毎日不安だらけで泣きながら過ごしていたかもしれません。
育児って命を預かる大変なことなのに学校でも産院でもここまで深く習わないですよね。母親学級とかではこういうことを教えて欲しかったです!
我が家は4歳差育児になるので、忘れていた部分を復習して第二子の子育てに活かします!