前回の続きです。
いつかの旅先
手術決定
11月に判明した息子の滲出性中耳炎。治らないまま2月にはいった頃、耳鼻科の先生から「手術する手もある」と言われていました。手術には適応条件があるらしく息子はそれを満たしていたそうです。
*条件はうろ覚えなのでお医者さんにご確認ください。
アデノイドが大きいかもしれないこと、滲出性中耳炎が治らないことで鼻と耳の手術を紹介されました。でも本当に必要なのかな?全身麻酔をしてこんな小さい体にメスをいれるなんて・・という不安があり、その不安も伝えた上で「冬を越したら治りますか?」と聞いたところ暖かくなれば治ると思うけど冬になるとまたなるかもしれないと言われました。
(アデノイドは5-6歳をピークに大きくなるそうで、今大きくて口呼吸や鼻水?耳への換気の邪魔?などで悪影響の場合は取った方がいいらしい)
そこで3月に紹介状をもらって大きな病院(広尾の日赤病院)を受診、検査の結果やはり手術適応だったのと、そちらの先生にも「彼の状態ですと良くなってもまたなります」と言われたので手術をすることにしました。
(それと現在週1〜2回耳鼻科に通ってなんとかいい状態をキープできている(=やめれば悪化する)ので「これを続けるのは大変でしょう、お母さんも楽になりますよ」とのこと。確かにね。。耳鼻科へ連れて行くのはすべて私)
検査の結果アデノイドは大きくはなかったのですが一緒に取ってしまいましょうとのことでした。全身麻酔のうえ、アデノイドは口を大きくあけてそこから、滲出性中耳炎に関しては耳から処置とのことで、いわゆる手術のように大きく体にメスを入れるということではないそうです。
扁桃腺を取った私の友人が「術後がとにかく痛かった(涙)」と言っていてそれが不安だったのですが、アデノイドは鼻の奥で喉の上?についているそうで、何かを飲み込む際に触れるものではないので術後の痛みはないとのこと。耳も痛みなしだそう。それを聞いて安心しました。
手術前の注意としては「風邪をひかない・熱を出さない・鼻水を治す」こと!治っていないと手術できずに延期だそうです。手術中に咳き込むと危ないので咳が出るのもNG。また風邪をぶり返して焦りましたが、暖かくなるにつれだんだんよくなっていよいよ手術を意識し始めました。
手術のリスク
必要と言われた手術。だけど気になるのはリスクや副作用。リスクとして挙げられたのは全身麻酔によるもののみ。アデノイド切除や滲出性中耳炎にチューブを入れること自体のリスクは無いようです。
実は4月に年少さんになりスイミングが始まる予定で、お医者さんに相談したら耳栓をすればスイミングもOKとのことでした。スイミングのコーチがその辺はしっかり対応してくれるとのことで問題なし。
ちなみに耳にチューブを入れないなら滲出性中耳炎でも耳栓無しで泳いでよいそうです。
手術をした場合は自宅のお風呂は水道水がきれいなのでいいのですが、プール等は「水中に雑菌がいてチューブから耳の奥に入ることで感染が危ない」そうで、お風呂は耳栓なしでもOK、プールや海は耳栓必須と言われました。
コロナで手術が延期!?
手術は4月の予定でした。これは大病院での検査を経て3月に決めていました。
手術の2週間ほど前にいつもの街の耳鼻科を受診。その際に「手術はいつでしたっけ?新型コロナウイルスで今どこも手術を延期しているはずだから病院に確認した方がいいかも」と言われ病院へ連絡。
手術日を決めた時点では(もちろんコロナについては騒がれていたけど)現在ほど深刻な様子ではなかったんです。ですが状況が変わり4月には院内感染のニュースも多く流れていたので、「今回の手術は急を要しないし入院・手術をすることでコロナ感染リスクが怖い」と夫婦で話して手術を延期したいと病院に伝えました。
手術予定の病院から回答があり「コロナ対策で順次手術キャンセルの連絡をいれさせていただいていました。キャンセルで承りました。」とのこと。やはりそうだったんですね。
ということで手術はキャンセルとなりました。
手術ができなかった、その後の現在
冬が終わり鼻水も治り、なんと滲出性中耳炎が良くなってきました!
オトヴェントを続けてもこれまでは耳鼻科へ行くたびに鼓膜がへこんでいてラッパ治療は行っていました。それが先日初めてへこんでいない状態だったのです!涙
5ヶ月通った耳鼻科の先生にも「ついに良くなりましたね。もう大丈夫です。心配なら1ヶ月後にまた診せにきてください」と言われました。
長かった〜そして良くなってよかった!!!
次の冬でまたどうなるかはわかりませんが、風邪や鼻水には注意しつつなんとか再発させずに手術無しで過ごしたいです。
パリからの本帰国の際は日本に帰りたくなくて1ヶ月泣いていた私ですが、医療関係では本当に日本に戻って良かったなと思えます。
耳鼻科に気軽に通えることの幸せ。しかもネットで予約してぱぱっと行ける。パリでは週一で通うなんてよほどじゃなければできなそうですから。私も副鼻腔炎になりやすいので耳鼻科通いが多いので。
今回の件で友人等と中耳炎の話をする機会が増えたのですが、小さい頃に中耳炎が治らなかったせいで難聴になった友人がいました。中耳炎には気をつけないと。
パリにいたら滲出性中耳炎になっても気づきようがなかったかもと…ちょっとゾッとしました。(息子はなりやすく治りにくい体質らしいので)
そして息子は耳鼻科が大好きに。痛い経験がないからか、キッズエリアで遊べるのもあるし先生やスタッフさんがみんな優しいのもあるし。治療や治療器具にも興味津々、家にあるおもちゃを使って耳鼻科ごっこをしたり「大きくなったら宇宙飛行士と耳鼻科のお医者さんになりたい」と言っています。耳鼻科のお医者さんになったら何をしたいの?と聞くと「インフルエンザのお注射!」とのこと。去年は小児科でインフルエンザワクチンが手に入らなくてこの耳鼻科で打ったんだもんね。
下記は息子の実験道具のひとつ。この中の「じょうご」を耳鼻科の器具に見立てて私の耳を診てくれます。子どもの発想は面白い!