以前パリでベビーシッターをお願いしたので、その時の気づきやポイントなどを紹介します。
*日本人シッターさんをお願いするイメージです。フランス人にあまり多くのことを要求すると断られそう。。
ポイント
・自分の中で必須・任意条件を整理する
・募集時点でこちらの希望条件を明記する(シッター代金も)
我が家にとってシッターを依頼するのは初めての経験でした。周りにも依頼した友人がおらず、情報不足で募集をかけたら複雑なやりとりが発生したり希望に沿わない方からの応募が多かったりと失敗が多々。それを踏まえてまとめてみました。
事前に決めておくこと
募集する際に「ゆずれない点」「妥協できる点」を自分の中で整理しておきます。
以下、あくまで私が考える点です。今後依頼してみようかな、と思う方はこれに縛られすぎず、あくまで参考になさってくださいね。
・子育て経験の有無
・シッター経験の有無
・保育士資格、幼稚園教諭免許の有無
・保育園、幼稚園での勤務経験の有無
子どもを任せる仕事なので、これらの経験があることを私は重視しました。
ただその中でも、
・子育て経験がなくてもシッター経験が十分にある
・シッター経験はなくても保育園の勤務経験がある
・保育士資格はないけれど保育園での勤務経験がある
などパターンは様々。なので「どれが一番大事」とは言い切れなかったです。
最終的には実際にシッターさんが子どもにどう接するか、信頼できる人かを見極めるのが大事かなと思います。
経験にしても「シッター経験があります」だけ伝えてくる方より、向こうから「◯歳、◯歳の子のシッター経験があります。◯歳の子は1年以上続けて現在もみています」など具体的に教えてくださると判断材料が増えるので助かります。(信頼性も上がる…と書こうと思いましたが、それは一概には言えないですね)
・シッター代金
パリの相場は時給10€〜のようです(シッターさんに聞きましたし、募集サイトを見てもそうでした)。例えばシッター経験がほぼないなどで8€でもOKという方もいるみたいですが基本は最低10€のようです。これは募集をかける段階で提示、もしくは10€にこだわらないのであれば「ご希望の時給を教えてください」と記載した方がいいと思います。もちろん実際に依頼して「素晴らしい方だった」と思えばプラスαを付けて時給を上げるのもありです。
・Navigo所有の有無(交通費)
徒歩でこられない距離の方は往復の交通費が必要です、ご本人が「いらないです」と言わない限りは。パリ市内であればカルネ2枚=約3€。郊外の方であればもっと必要ですね。
ですので、「交通費分は出せない/片道分だけなら負担できる」など希望・条件がある場合は募集時に「Navigoをお持ちの方限定/交通費は片道のカルネ1枚のみ」など提示をしましょう。逆に往復分のカルネを渡せる場合も明記。そうでないと、応募のあった方ひとりひとりに交通費の件でやりとりすることになるので…。
また、パリ市内で募集をかける場合に市外の方からも応募があって、交通費が5€以上ということもありえます。市内の方限定でお願いしたい場合はその旨も記載した方がいいです。
ただし私個人の考えでは、交通費で対象者を絞るよりは交通費を払ってでも良いシッターさんに見ていただいた方がいいかなと思います。
気になる方はこんなポイントもチェックを。
・喫煙の有無
シッターに応募する時点であまり喫煙者はいない気もしますが。
・ペットの有無
募集する側に動物アレルギーがあったりもするので。
・靴を脱いでもらえるか
日本人の方なら問題ないと思いますが、外国人の中には家で脱いでくれない方もいるので。
これらの条件を自分(夫婦)の中でまとめてから、募集サイトなどにアップします。
募集方法
様々なところで募集や求職が出ています。この辺りで募集すると良いと思います。
・フランスのサイトや会社でシッターさん紹介サービスをしているところ
・ギャルドリにシッターさんの名前&電話番号付きの募集が貼ってある
・日本人向けサイト
など
応募者とのやりとり
私が募集をかけた際は、自分からことこまかに経歴を教えてくださるかたもいれば「頑張るのでお願いします!」と一言の方も。
最初の時点で名前すら名乗らない方は私は却下しました。もし自分が逆の立場(応募する側)なら、シッターという信頼がより必要な仕事において「自分を信頼してもらい採用してもらうために最初から名前は名乗る」と思います。しかも応募者多数と思われる場合ならなおさら、自分がどんな人間で採用・信頼に足る人間か(もしくは候補者を絞ったとしてもその土俵に乗れるように)を伝えるためには、とうてい一言では伝えきれない・応募はできないので。
ただ、この判断基準はひとそれぞれだと思いますのであくまでご参考までに…。
どんな人がいいの?
こればかりは一言でいえませんし、「このシッターさん、Aさんには合うけどBさんとは合わなかった」と相性もあると思うので難しいですよね。
ただ言えるのは「友人が依頼しているシッターさんは良さそう」ということ。自分が知っている人が信頼して預けている方であれば、どんな方がわかっていれば安心ですよね。シッターさんにもそう言われました。ただ、駐在(ママが専業主婦)でシッターをお願いしている家庭はなかなか聞かないので、駐在つながりしかないとこの方法は使いづらいかな。
もし時間に余裕があれば一度自分が家にいる状態で頼んでみて、必要な時に頼れるシッターさんを事前に見つけておくのがいいかなと思います。長期的に依頼される方の中には事前に「面接」する方もいらっしゃるようです。
依頼することが決まったら
必ず身分証明書の提示を求めてください(パスポート、滞在許可証など)。大事な子どもを預けるので「メールで聞いた名前しか知らない」なんて方には預けられないですよね。メール、口頭だけなら偽名かもしれないし。(シッターさんの信頼を落とすような例を挙げて申し訳ないですが、私が実際にシッターさんから「よくわからない人に預けるなんて怖いでしょ?」と言われた例示です)
シッターさんによりけりかもしれませんが、私がお願いしたシッターさんは身分証明書をデータで送ってくださいました。ここまでした方が安心ですね。
また、中には子どもに接するのに家に上がって手を洗わずにお世話をする方もいるので、それでも気にしない方以外は「まずは手を洗ってください」とはっきり言った方がいいです。日本と違って在仏日本人の方は外国(フランス?)慣れしているので、「これ言いにくいな…」ということでもはっきり言って全く問題ないと思います。
フランスでは女性が働くのが当たりまえ。専業主婦はほぼいない。
パリ(フランス?)ではシッター文化がすごく根付いていて、平日の公園、路上、スーパーでも小さい子どもはシッターさんに連れられています。図書館へ行けば、少し大きい子は大学生くらいのお姉さんに勉強を見てもらいつつ過ごしていたり。きっとシッターさんを探しやすいんだろうし、利用することの方が普通なのかなと。
実際、フランス人に私はずっと自分で子どもを見ていると話すとびっくりされ、「子どもを預けてランチでもワインでも美容院でも自分の時間を持って楽しみなさい!!」と言われます。いい国です(笑)
パリで、特に駐在だとママは専業主婦で家にいるから「シッターなんて…」と思うかもしれませんが、私個人は家事をする間子どもをみていてもらうとかアリだと思っています。仕事がはかどりますし、母親以外と接するのもいい経験。(いずれ託児所や保育園・幼稚園へいく練習にも?)
今回書いた条件などはあくまで1事例としてくださいね。
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